合計4回にわたり取り上げてきたMindPrint社のデュアルチャンネルストリップ「DTC」
今回はコンプ/リミッターとADコンバーターに焦点を当てます。
コンプ/リミッターのツマミは「LIMIT」と「RELEASE」の2種類のみですが、「LIMIT」を深くかけると
リミッター的なかかり方からコンプへと、レシオが自動的にシフトするような設計となっています。
例えるなら「アナログ系マキシマイザー」といった感じです。
このセクションにはチューブが採用されているので、フルデジタルでは味わえない暖かな質感が楽しめます。
ただ、アナログなので「Finalizerシリーズ」や「ハードウエア版L2」のような先読みリミッティングは不可能です。ある程度以上、音量を突っ込むと音が割れてしまうのでご注意を。
オプションのADコンバーターは20年以上前の製品にしては今でも通用する実力があり、ブライト&フラット
といった表現がピッタリです。
現行ミドルクラスインターフェースのADよりも好みだ、という評価をする人もいるくらいです。
4回にわたってのご紹介となりましたが、DTCの実力が少しでもお伝え出来たなら幸いです。
【Sight Seeing】
注目度の高いバンド・アーティストのプライベートスタジオをご紹介します。
こんにちは、宮城県利府町にあるstudio unityです。
2019年からリハーサルスタジオを始め、現在は音楽スタジオ・ギターレッスン・レコーディングなどを行っています。
『友達の家で演奏を楽しむ』をコンセプトにしたスタジオは、こじんまりとしていながらも基本の機材と貸し出し品を揃えています。レコーディングも、いつものスタジオでいつもの機材で録る、気楽なイメージを大切にしています。
次のライブの話、新曲の話、試したかった機材の話。
待合ホールではそんな声が聞こえてきます。
店主のギターの音を聞きながら、隠れ家要素のあるスタジオをぜひ、ご利用ください。
当スタジオは不定休となっていますので予約をお願いします。
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
2025年8月分の放送は8月13日(水)27日(水)
出演 樫村治延
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
YAPOOL「Mayday」
ワンマンライブやツアーなど精力的に活動中のYAPOOL。新作は従来の「ガレージロック、R&R的要素」に
「2000年代UK R&Rリバイバル」風なエッセンスが加味された自信作。
ARNONINO「ORDINAL」
フジロック常連バンドHIMIZなど数々のバンドを率いる佐久麻瞬太郎氏の、ポストサイケトランスユニットのアルバム。中国ツアーも敢行し、サウンドの切れ味もますます鋭さを増したようだ。
経血「insecure」(アナログ盤)
今やNewWave系ハードコア界の重鎮になりつつある経血のアナログ盤。楽曲の仕上がりも、より余裕が感じられ玄人好みな音源となっている。
Money Swan「GET THE MONEY」
最近では比較的珍しい3MCトランスヒップホップユニットの楽曲。3人一発録りならではの疾走感とテンションが一番の聴きどころ。