今回ご紹介するのは、YAMAHAが1996年にリリースした超名機シーケンサー『QY700』です。
立ち位置としては先回ご紹介したROLAND MC80 EXのライバル機であり、90年代後半当時のプロ御用達シーケンサーとして浸透していました。
QY700は本体に20 SONGまで制御することができ、約110,000ノートの音符を打ち込むことが出来ます。
1つのSONGにつき32トラックあるので、やり方によっては大規模なオーケストレーションにも対応出来ます。
パターンモードという機能もあり、内蔵された音源のパターンを応用して、今でいうところの「スプライス」的な使い方も可能です。
現在のPCベースDAWソフトと比較すると、スペック的には低いのですが、ユーザーインターフェースが優秀で、ステップ入力のしやすさは最強の部類に入ると思います。
イベントリストをいじるモードも非常に素晴らしく、私は今でもPro Tools HDXと併用して使っています。
シーケンサー専用機なので、ライブでも安定した動作が担保出来るのも強みです。
【今月のMV】
lapremière「Lazy Lazy」
https://www.youtube.com/watch?v=B-2doKgIu3Y
ギターロック、アニソン、エモポップなど様々な要素が混在した自信作。状況を選ばず気軽に聴けるのが良い。
【Sight Seeing】
注目度の高いスタジオをご紹介します。
読者の皆さんこんにちは。Studio Songcycleオーナーの田宮です。
当スタジオは2000年3月に茨城県つくば市に開業したリハーサルスタジオです。
防音施工業者が偶然チャプターハウスさんと同じだったため、樫村様には当初からいろいろとアドバイスをいただいております。
開業から5年間はレコーディングも兼ねていましたが、2003年に部屋数を5部屋に増やし、別館は営業時間を26時までとして、客層は学生さんが多いという事でリハスタに専念。
録音業務は約5年で終了といたしました。
当スタジオの特徴~機材関係はHPを見ていただくのが良いかと思います。
ウオーターサーバー、各部屋にWiFiルーター、ブルートゥースが常設され、個人練習の価格は¥550~600(税込み)で、部屋の全ての楽器をその価格内で使用できます。
個人練習(1時間単位)での時間制限はなく、当日空いてる時間だけ予約可能です。
それにより、曲作りやアレンジの構想を練り、セルフ録音まで格安で可能になるなど、コストメリットも大きいかなと思います。
本格的なスタジオ録音の前段階までを、ある程度時間をかけて仕上げていくには良い環境かと思います。
当スタジオはコロナ流行以降、トイレや水回り含め常に清潔に保つ事を心がけており、特に女性のお客様には喜ばれております。
別館ロビーはやや広くとっており、休憩、退出後にミーティング等にご利用いただいております。
さて、これだけだと、よくあるスタジオの広告になってしまいますので、過去に趣味として音楽をいつもそばに置いていた私が、自作曲の制作活動に使ったアナログ機材を順を追ってご紹介いたします。
特に記憶に残った物のみになります。
高校時代(1970~)
高校生の頃は2台のカセットを交互に録音していました。
大学に入りアカイのオープンリールデッキによるサウンドオンサウンドに格上げ、良い状態で音が重なるのが快感でした。
主に夏休みや冬休みに実家に戻った時にやっていました。
メン募で知りあった友人と曲を作り、彼の家で数曲録音しました。
この時もオープンリールデッキで、彼が各ヘッドの距離差でエコーを作り出していました。
1975年TEAC3340S購入!
4chのオープンリールデッキで、世界的に有名なミュージシャンにも使われました。
19cm/Sでピンポン録音で使用しました。
後から変更は無理ですが、一応ステレオで実用上10トラック位の多重録音が可能だった記憶があります。
1976~ KORGポリフォニックアンサンブルPE1000
60オシレータを持つ最初期のポリシンセです。
ただしロングトーンは得意とせず、鍵盤楽器にシンセ機能が付いた感じですね。
多分PE2000の方は、ストリングス等のプリセットがあったのかもしれません。
でもエレピやチェンバロ等は良い音だったと思います。
勿論音を作れるのがシンセなので、後に細野晴臣さんとか当時のトップミュージシャンが、このポリシンセを使うというテーマで、オムニバスアルバムとして出ていたように思います。
まあそれを聞いたときには、同じ楽器に対してこんな使い方もあるのかとびっくりしました。
これがプロとアマチュアの違いです。
1981 ROLAND TR606/808
当時はなんてチープでしょぼい音だな~と思いましたが、その後にそのチープさが受けて、海外で大ヒットしましたね。その時に手放しました。
しかしTRシリーズは曲の多重録音には画期的に役に立ちました。
シーケンサーがまだない時代でしたから、これを録音しガイドのみならず、音源としても重ねていきました。
1983年頃にCDが出現、2~3年後にはCD全盛、その後MDやDATが出現、デジタル時代に突入して現在に至ります。
FOSTEXのA-8(80年代半ば)
8tr録音可能なMTRオープンリールデッキです。
そして最後のアナログレコーダーは、FOSTEXの2tr38が可能なマスターレコーダーです。
ピッチコントロールが付いていて便利でした。
マイクプリもいろいろ使いましたが、今でも面白いと考えてるのは、PeaveyのVMP2です。
中古で状態の良いものが入手可能ならという前提でおすすめしたい機種です
PEAVEY VMP2は、8本の3極管(6本の12AX7と2本の12AT7)と、LR2系統の入出力トランスを持つ2chマイクプリアンプですが、値段を考えれば90年代の隠れた名機だと私は思っています。
現在たまに音源の再録にも使用する機材です。
例えばJOE MEEKのVC2は、同じ90年代のプロ用機材として有名ですが、1ch/MONOで真空管は12AX7が1本になります。その割には高価でした。
VMP2の音に関しては、常用のTC~Gold ChannelのEQとCOMPをOFFにして、聞きなれたCDを双方共に空気録音、結果を比べるとVMP2の方がVOCALが前に出て空気感、立体感が出ます。
雰囲気も良かったです。TUBEの威力でしょうか。
マイクとマイクプリ選びの参考になるCDです。たまに中古市場に出ていれば買いですね。
スタジオ ソングサイクル
〒305-0821 茨城県つくば市春日4-1-2 アップタウン春日1階
029-858-7580
【樫村 治延(かしむら はるのぶ)】
STUDIO CHAPTER H[aus](スタジオチャプターハウス)代表
レコーディングエンジニア・サウンドクリエーター
Whirlpool Records/brittford主宰
専門学校非常勤講師、音楽雑誌ライターとしても活動
全国流通レベルのレコーディング、ミックス、マスタリング、楽曲制作を年間平均250曲以上手掛ける
スタジオについての詳細は http://www.chapter-trax.com/ をご覧ください
ラジオ川越 第2・4水曜 23:30 ~ 24:00 「Music Translation」放送中
2026年9月分の放送は9月9日(水)23日(水)
出演 樫村治延
番組は「Listen Now(JCBAインターネットサイマルラジオ配信)」でリアルタイム聴取できます
https://www.jcbasimul.com/radiokawagoe
(コミュニティFMなのでRadikoでは聞けません、ご了承ください)
当スタジオで制作されたアーティスト作品の一部をご紹介します
VAMPIRE BATS 「Vampire’s Delight」
ロカビリー、R&R、初期パンク、そして昭和歌謡が端的にミックスアップされた意欲作。懐かしさの中にも新しさを感じる。
El Leslie「隔絶」
グループサウンズとエモロックが品行方正に絡まったロックサウンド。往年のベテラングループにも負けない振り切り方が聴きどころ。